熊本地震を忘れない 『木造住宅の耐震性について』

こんにちは。設計企画部の岡田です。

2016年4月14日、16日と2度も最大震度7を記録した熊本地震。
皆さんの記憶にも新しいと思いますが、4ヶ月を経過した今でも余震は続いています。

つい数日前の8月31日にも最大震度5弱の大きな余震があったばかりです。
いまもなお被災中の皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。


私たちは、安心な住まいのご提供こそが最優先事項であることをいつまでも忘れてはなりません。


構造に詳しくない方にも知っていただきたい木造の耐震性について、
今回は1つだけ絞ってご紹介させていただきます。


【「建築基準法」を守っていれば耐震性も安心?】

住まいを建築するためには「建築基準法」は必ず守らなければなりません。

では、「建築基準法」を守っていれば耐震性も安心なのでしょうか?


建築基準法の第1条にはこのように書かれています。

”この法律は、建築物の敷地、構造、設備および用途に関する最低の基準を定め”



今回の熊本地震では震度7が2回続けて来てしまいました。

しかしながら、震度7が2回続けて来ることは「建築基準法」では想定していません。

実際にこのような報告も出ています。


熊本地震のような2回の震度7の地震に建物が耐えるためには、現行の耐震基準より5割増の強度が必要になることが、京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の研究グループの解析で分かった。
1回の震度6強?7の地震に耐えることしか想定していない現基準の建物では、立て続けに震度7級の大きな揺れに襲われると倒壊の危険性があるという。

京都新聞 2016年05月11日記事



「建築基準法」は過去の災害の教訓を経て、改正を繰り返しています。

過去にない規模の災害は『想定外』となりますが、
永く維持が必要な住宅は可能な範囲で安全側に設計する必要があるのではないでしょうか。


では現在において、『安全側の設計』となる指標はどのようなものでしょうか?


現在の耐震性に関わる指標は、『耐震等級』というキーワードで3段階設定されています。

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 【耐震等級】 ・・・震度6強相当の地震で倒壊しない(建築基準法)


 【耐震等級】 ・・・等級1の1.25倍の強さ


 【耐震等級】 ・・・等級1の1.5倍の強さ

この3段階の等級の中でひとつの切り口が京都大学の報告にも出てきた
現行の耐震基準より5割増の強度です。


熊本地震のような2回の震度7に建物が耐えるためには
耐震等級3相当が必要だったと言い変えることもできます。

地震の被害は様々な要因が組み合わさるため、耐震3だから絶対安全、
と言い切ることはできませんがリスクを減らすためにはとても重要な指標です。


耐震等級をクリアするためには間取りの制約が多少でるかもしれませんが、
始めからしっかりと設計すれば大きなコストアップをせずに実現できます。


エースホームだけではなく、どこの建築会社で住まいを計画されるとしても
『耐震等級』というキーワードで、安心の住まいをご計画していただきたいと思います。



以上、設計企画部の岡田がお届けしました。